フィットネス愛好家の私・国岡徹が、レスミルズ(レズミルズ)、MOSSA(モッサ)、ラディカル・フィットネスの3大プログラムを忖度なしで比較します。私の25年以上にわたるジムヲタ生活・スタジオレッスン人生の総決算です。
レスミルズは、MOSSA(モッサ)よりも強度が高いです。動きの難易度もレスミルズが上です。インストラクターや愛好者のレベル、音楽の質なども、レスミルズが上です。一方、ラディカル・フィットネスは、レスミルズはもちろん、MOSSAより強度や難易度がだいぶ低いです。なお、セントラルスポーツが独自で提供している各種プログラム(シェイプパンプやファイトアタック)は、レスミルズ、MOSSA、ラディカルと比べて、比較にならないほど強度や質が低く、運動経験がある若者や現役世代にはオススメできません。(国岡徹/フィットネス愛好家)
なお、レスミルズは現在のフィットネス総合プログラムの「オリジナル」的な存在です。MOSSAやラディカルなどは、レスミルズを真似するような形でスタートしました。世界での普及度は、レスミルズが圧倒的です。
(参考:アテル投資顧問の「フィットネスプログラムに関する評判・口コミ・評価・レビュー・ランキング」の資料など)
レスミルズ、MOSSA、ラディカルの比較表
| プログラム名 | 強度 | 熱気/ 盛り上がり |
振付/動作 | 音楽 | ウエア |
|---|---|---|---|---|---|
| ラディカル | やや弱め | △ | △ | △ | 〇 |
| レスミルズ | 強い | ◎ | ◎ | ◎ | △ |
| MOSSA | やや強い | ○ | ○ | ◎ | × |
| セントラル(独自プログラム) | 超弱い | × | × | × | 不明 |
レスミルズは最強だが、駄目なところもある
日本で長年、『レ「ス」ミルズ』という呼称で定着してきたのに、突然、『レ「ズ」ミルズ』と言い出した
レスミルズはプログラムとして優れているが、駄目なところもある。 それは、日本で長年、『レ「ス」ミルズ』という呼称で定着してきたのに、突然、『レ「ズ」ミルズ』と言い出したことだ。 長年支えてきてくれたファンに対する冒とく行為だ。 確かに、英語で正確に発音すれば「ズ」だが、そんなのは関係ない。 すっかり定着してきた呼称を、なぜ変えなきゃいけないのか。 理由が釈然としない。「レスミルズ」のほうが言い易い。 今さら「レズミルズ」と呼ぶのは、抵抗感がある。 ファンを何だと思ってんだ!?
電子音楽(EDM)に偏り過ぎ
音楽の面では、レスミルズは、テクノ系電子音楽(EDMなど)を使い過ぎる。 若者が多い海外では喜ばれるのかも知れないが、日本のおじさん、おばさんはEDMは馴染みが薄い。 分かりやすい「メロディ」が欲しい。 エモーショナルな「ボーカル」が欲しい。
音楽の「8拍子」が分かりづらい
あと、フィットネスであるにもかかわらず、音楽の「8拍子」が分かりづらい。 もっと明確に8つのリズムを打ち出すべきだ。
レズミルズダンスは退屈・苦行
「シバム(SH'BAM)」と「レスミルズバー(LES MILLS BARRE)」という2つのプログラムが合体して誕生したレズミルズダンス(LES MILLS DANCE)は、簡単で分かりやすい一方で、長年のジム愛好家や中級者からは「物足りない」「退屈」「飽きる」との声が出ている。私も正直、極めて退屈だと思う。むしろレッスン中に「苦行」「拷問」だと感じるときもある。
初心者も安心して参加できる
もちろん、簡単であること自体は悪いことではない。初心者でもついていける。ダンス未経験者でも、体力の衰えを感じている人でも、なんとか最後まで参加できる。その意味では、レズミルズダンスは入口としては優れている。難しい振付に置いていかれる不安が少なく、ジムに慣れていない人でも安心して参加しやすい。
繰り返しが多すぎる
問題は、同じ動きの繰り返しがあまりにも多すぎることだ。くどい。最初は分かりやすく感じても、途中から飽きてしまう。1曲の中で展開が少なく、後半に向けて盛り上がっていく感じが弱い。曲が進むにつれて気持ちが高まるというより、同じ動きを淡々と続けさせられている感覚になる。
1曲につき3種類
振付の種類も少ない。感覚的には、1曲につき3種類くらいの動きを延々と繰り返しているように感じることがある。クールダウンに至っては、ほぼ1種類の動きだけで終わってしまうような回もある。これでは、ダンスというより、簡単な運動メニューを音楽に合わせて繰り返しているだけに見えてしまう。
ダンスというより体操に近い
レズミルズダンスという名前ではあるが、実際にはダンス的な動きよりも、「運動」「体操」的な動きが多い。もちろん、フィットネスプログラムである以上、運動効果を重視するのは当然だ。しかし、ダンスを名乗るのであれば、もう少し音楽に乗る楽しさ、身体でリズムを表現する快感が欲しい。
レスミルズバーの「バレエ」も、シバムの「ラテン」も抹消
しかも、レスミルズバーの後継的な位置付けでもあるはずなのに、バレエ的な動きはほとんど感じられない。シバムの後釜だったはずなのに、ラテンの動きもほとんどない。バレエの優雅さも、ラテンの陽気さも、ヒップホップのノリも中途半端で、結果として「誰でもできるが、強く印象に残らない」プログラムになっている。
あまりにも刺激が少ない
初心者に優しいことは評価できる。しかし、中級者以上のジム愛好家にとっては、あまりにも刺激が少ない。簡単であることと、退屈であることは違う。レズミルズダンスには、そこをもう少し考えてほしい。
MOSSA(モッサ)の駄目なところ
MOSSA(モッサ)も素晴らしいプログラムだ。しかし、駄目なところもある。
45分のグループパワーでは、腕が鍛えられない
45分のグループパワーでは、腕が鍛えられない。日本にもかつて60分レッスンがたくさんあった。 しかし、コロナ禍以降、ルネサンスをはじめとするMOSSA系の大手ジムでは、60分がほぼ消滅してしまった。 ゴールドジムのMOSSA導入店舗には60分レッスンが今でもあるが、全体の中ではごく少数派だ。 グループパワーも45分ばかりとなっている。 問題は、45分のパワーでは、腕をターゲットにする種目がないということだ。 腕が鍛えられない。 レスミルズのボディパンプ(Bodypump)には、45分であっても「トータルボディ」という特別バージョンがあり、それなら、腕も鍛えられる。 グループパワーでは、45分レッスンで「腕」を取り入れているインストラクターに出会ったことがない。
グループグルーヴはダサい
グループグルーヴは結構ダサい。米国本部が提供する見本の動画が、ダサいのが理由の一つだろう。もっとカッコいい先生に見本をやらして欲しい。
ラディカルフィットネス論
追い込み度が弱い
一言でいえば、ラディカルは「追い込み」が足りないです。体を徹底的に追い込むという厳しさが欠けています。トレーニングとしてあまり苦しくないです。
このため、体力をさらに上げてきたいという中上級層には、物足りないです。
ややシニア向け
どちらかといえば、やや年齢層が高めの人たち(中高年~シニア層)向けです。ジム会員の高齢化が進む日本にはマッチしています。従って、各スポーツクラブでの人気や評判も、決して悪いわけではありません。
音楽は、安っぽい
音楽(曲)のアレンジも、MOSSAやレスミルズに全般的にやや安っぽいです。音楽については、エンタメ王国アメリカのMOSSAが最も優れているでしょう。
インストラクターの魅力もレスミルズに比べると、やや劣る傾向があります。
スタジオでの熱気や盛り上がりも、レスミルズやMOSSAに比べると、いまいちです。
ウェア
ウェアは、MOSSAよりはいいでしょう。中には、かっこいいのもあります。カラフルなのが特徴です。派手めのデザインが多いです。
ラディカルの種目別の評価
ラディカル・パワー
レスミルズの「ボディパンプ」やMOSSAの「グループパワー」は、原則として、1曲で1つの部位を集中的に鍛えます。しかし、ラディカルパワーは1曲で複数の部位をターゲットにします。
「徹底的に追い込む」ことができない
このため、一つの部位に費やす時間が短いです。この結果、特定の部位を撤退的に追い込むことができません。 また、ラディカルパワーは休憩時間がやや長めに設定されています。 休みをとりながらトレーニングができるため、体への負担が少ないです。
全身をバランス良く鍛えることができる!
ラディカルパワーの大きなメリットは、バランスの良さです。 45分クラスでも、小筋群を含めた体全体を鍛えられます。小筋群とは、主に「肩」「二の腕」「力こぶ」です。
MOSSAやレスミルズの45分クラスは、「二の腕」「力こぶ」を省略
MOSSAのグループパワーの場合、45分以下のクラスたと、大筋群だけをターゲットにします。このため、「肩」「二の腕」「力こぶ」がどんどん弱体化していってしまいます。 レスミルズも、45分以下のクラスでは、「二の腕」「力こぶ」をスキップすることが多いです。
45分でも全身をカバーするのはラディカルパワーだけ
コロナウイルスが蔓延して以降、日本のジムでは60分クラスが次々と姿を消し、45分クラスが圧倒的な主流になりました。 45分で全身をカバーするのは、ラディカルパワーだけです。
パワーカーディオは中途半端
ラディカルパワーには、有酸素運動(カーディオ)を取り入れたパワーカーディオというプログラムがあります。
この有酸素運動は、エアロビクスを超簡単にしたような弱めの内容です。運動として、とても中途半端です。
45分クラスでカーディオをやると、そのぶん、腹筋トレーニングが削られます。これも大きな問題です。
ファイドウ
ファイドウは、どこのジムでも人気のあるスタジオプログラムです。
ボルテージ低め
とはいえ、レスミルズの「ボディコンバット」や、MOSSAの「グループファイト」と比較してしまうと、スタジオのボルテージはやや低めです。
「ボディコンバット」「グループファイト」のような熱狂的な雰囲気には至らないクラスが多いです。
かといって、ファイドウが盛り上がらない、というわではありません。あくまで比較論です。
心拍数がそれほど上がらない
強度やスピード感も、やや抑えられています。このため、心拍数が「ボディコンバット」「グループファイト」ほどは上がらないです。
オキシジェノ
オキシジェノは、とにかく運動として物足りないです。淡泊そのものです。
MOSSAの「センタジー」や、レスミルズの「ボディバランス」に比べると、超ラクチンです。
最初から最後まで、ずっと準備体操をやっているような感覚をおぼえます。
体幹トレーニングとして甘すぎる
オキシジェノは体幹トレーニングとしては、追い込みが甘すぎます。
ストレッチも持続時間が短いです。効果も不十分です。
久しぶりに運動する人や、シニア層の方々にはおすすめです。
メガダンス
メガダンスは、レスミルズの「シバム」「ボディジャム」に比べて、普及率が高いです。
また、MOSSAの「グループグルーヴ」よりも、はるかにメジャーです。
メガダンスの場合、比較対象としてふさわしいのは、「リトモス」でしょう。
リトモスに比べて簡単です。振り付け(コリオ)の難易度が、あまり高くないです。
とはいえ、メガダンスは、それぞれのインストラクターがコリオを加工できる、という特徴があります。
同じコリオだと飽きるためでしょう。このため、インストラクターが、独自の判断で難易度を高くすることができます。